のし(熨斗)の書き方完全ガイド|表書き・名前・タイミング別例文

お歳暮やお中元、結婚・出産祝いなど、贈り物をする際によく使われる「のし(熨斗)」。
見た目は小さな紙の飾りですが、相手への敬意や感謝の気持ちを表す大切なマナーの一つです。
この記事では、「のしの基本」から「表書き・名前の書き方」「タイミング別の例文」まで、初心者にもわかりやすく解説します。
のし(熨斗)とは?
「のし」とは、本来「のしあわび(熨斗鮑)」と呼ばれる長寿や繁栄の象徴として添えられた飾りのことです。
現在では、贈答用の「のし紙」として印刷されたものが一般的で、慶事(お祝いごと)や季節の贈り物に添える“心づかいの印”として使われています。
のし紙には「水引(みずひき)」と呼ばれる飾り紐が印刷されており、贈る目的によって色や形が異なります。
のし紙の種類と意味
① 蝶結び(花結び)
何度でも結び直せる形で、「何度繰り返しても良いお祝い」に使用します。
たとえば:
- お中元・お歳暮
- 出産祝い
- 進学・就職祝い
- 長寿祝い
など、繰り返しても嬉しい行事向けです。
② 結び切り(結び目が固い形)
一度きりで終わってほしい出来事に使われます。
たとえば:
- 結婚祝い
- 快気祝い
- お見舞い
など、「二度繰り返したくない」お祝い事に使います。
のしの構成と書き方
のし紙には大きく分けて3つの要素があります。
- 表書き(上段) … 贈る目的(例:「御歳暮」「御中元」「内祝」など)
- 名前(下段) … 贈り主の名前(個人名または会社名)
- 水引 … 目的に合わせた結び方・色の種類
お歳暮で使うのしの基本
お歳暮に使うのしは、紅白の蝶結び(花結び)が一般的です。
表書きの上段には「御歳暮」と書き、下段に贈り主の名前を記入します。
- 表書き:御歳暮
- 水引:紅白蝶結び
- 名前:個人ならフルネーム、法人なら会社名または代表者名
〈例〉
御歳暮
株式会社〇〇
代表取締役 山田花子
家族で贈る場合は、「山田家」としてまとめて書くこともあります。
贈り主名(名前)の書き方
| 贈り主 | 書き方の例 |
|---|---|
| 個人 | フルネームで「山田太郎」 |
| 家族連名 | 「山田家」「山田・佐藤」など |
| 夫婦連名 | 中央に夫の名前、左に妻の名前(例:山田太郎・花子) |
| 会社 | 会社名のみ、または代表者名を添える |
| 部署・団体 | 「株式会社ギフトナビ 営業部」など |
複数人で贈る場合は、人数が3人以内なら連名、4人以上は「一同」表記が一般的です。
(例:営業部一同、友人一同、など)
のしを使うタイミング別・表書きの例文一覧
| 用途 | 表書き(上段) | 水引の種類 |
|---|---|---|
| お歳暮 | 御歳暮 | 紅白蝶結び |
| お中元 | 御中元 | 紅白蝶結び |
| お年賀 | 御年賀 | 紅白蝶結び |
| 結婚祝い | 寿 / 御結婚御祝 | 紅白結び切り |
| 出産祝い | 御出産御祝 / 祝御出産 | 紅白蝶結び |
| 快気祝い | 快気祝 / 全快祝 | 紅白結び切り |
| お見舞い | 御見舞 | 赤白結び切り(のしなし) |
| 香典返し | 志 / 満中陰志 | 黒白結び切り(のしなし) |
お歳暮・お中元・お年賀などの季節の贈り物はすべて紅白蝶結びを使うのが基本です。
のしをつけるタイミングとマナー
贈り物にのしを付けるタイミングは、「外のし」と「内のし」で変わります。
● 外のし(包装紙の上にのし紙をかける)
相手に「贈り物の目的をはっきり伝えたい」場合におすすめ。
お歳暮や取引先へのギフトなど、フォーマルな贈り物に適しています。
● 内のし(包装紙の内側にのし紙をかける)
目的を控えめにしたい場合や、配送で包装が汚れるのを防ぎたい場合に。
最近では、宅配で送るお歳暮は内のしが主流になっています。
のしを書く際の注意点
- 筆ペンまたは黒のサインペンで書く
薄墨や鉛筆は避け、濃い墨で丁寧に書きましょう。 - 名前の位置を中央に揃える
左右のバランスを意識して、清潔感のある印象に。 - 連名の場合の順序
上司・年長者・主催者など、立場が上の人を右側に書きます。 - 印刷のしでも問題なし
最近はオンライン注文でも「のし指定」ができ、印刷対応でもマナー違反ではありません。
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のし文例まとめ
〈お歳暮に使える例〉
- 表書き:御歳暮
- 名前:山田太郎
- のし種類:紅白蝶結び
- のし位置:内のし(配送時)
〈お年賀に使える例〉
- 表書き:御年賀
- 名前:山田家
- のし種類:紅白蝶結び
〈快気祝いに使える例〉
- 表書き:快気祝
- 名前:佐藤花子
- のし種類:紅白結び切り
まとめ
のしは「形式」ではなく、「相手を思いやる心」を形にした日本の美しい習慣です。
贈る目的に合った水引を選び、表書きと名前を丁寧に書くことで、あなたの感謝やお祝いの気持ちがより誠実に伝わります。
お歳暮やお中元の贈り物を選ぶ際には、商品だけでなく「のし」も含めてしっかり準備しましょう。
それが、相手への思いやりを示す最初の一歩です。